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この記事の答え

  • グラウトペンは目地の汚れを「落とす」道具ではなく、きれいにした目地の上を白く「塗って」目立たなくする道具です。
  • だから使う前に、目地の黒ずみ(特にカビ)はいったん落として乾かすのが基本。汚れたまま塗ると、コーティングの下で状態が悪化するおそれがあります。
  • 基本の使い方は「洗って乾かす→試し塗り→下から上へ塗る→約2時間乾かして重ね塗り」。
  • 効果は永久ではなく、数年で摩耗・退色していくため、様子を見て塗り直す前提の道具です。
  • 国内では海外品タイプのほか、ニトムズや高森コーキなど国内メーカー品も選べます。

浴室や洗面所のタイル目地。ブラシでこすってもなかなか落ちない黒ずみを見るたびに、「時間も体力もかけずに、なんとか白くできないかな」と思ったことはありませんか。この記事では、海外のSNSでも話題になった「塗るだけ」の目地ケアグッズ、グラウトペンについて、そもそもどういう道具なのか、失敗しにくい使い方の手順、選び方、そして使う前に知っておきたい注意点までをまとめました。

グラウトペンとは?「洗う」ではなく「塗って白く見せる」道具

まず、いちばん大事なところからお伝えします。グラウトペン(目地ホワイトニング・補修ペン)とは、目地の汚れを洗い落とす道具ではなく、あらかじめきれいにして乾かした目地の上に、白い着色剤を薄く塗って色を整える道具です。「グラウトクリーニングペン」という通称で呼ばれることもありますが、実際の役割は「クリーニング(洗浄)」ではなく「塗装・補修」に近い、と考えておくと誤解がありません。

なぜ黒ずみが白くなるの?仕組みを1分で

グラウトペンは、ペン状の容器から着色剤を出し、既存の目地の上に薄く色付きの防水コーティングを乗せる仕組みです。つまり、黒ずみそのものを分解して消しているのではなく、白い塗膜で覆って見た目を整えている、というのが実際のところです。だからこそ、下地がきれいであることが仕上がりを左右します。

カビ取り剤・漂白スプレーとの違い

ここを混同すると失敗のもとになります。カビ取り剤や漂白スプレーは、黒ずみやカビそのものに作用して落とす・分解することを目的とした製品です。一方でグラウトペンは、落とした後の目地の色を整える仕上げ・補修の道具です。役割がそもそも違うため、グラウトペンはカビ取り剤の代わりにはなりません。「まず落とす」のがカビ取り剤、「最後に色を整える」のがグラウトペン、と役割で分けて考えるのがおすすめです。

使う前に知っておきたい注意点

塗るだけと聞くと手軽ですが、順番を間違えると逆効果になることがあります。使う前に、次の2点だけは押さえておきましょう。

カビが原因の黒ずみは、まず落としてから

海外の解説記事では、目地を完全に洗浄・乾燥させずに汚れの上からそのまま塗ると、コーティングの下でカビや雑菌が増殖し、広がってしまうおそれがあると指摘されています。黒ずみの原因がカビだと思われる場合は、いきなり塗らず、まず市販のカビ取り剤などで落として、しっかり乾かしてから使うのが基本です。グラウトペンは「カビを消す」道具ではなく「きれいにした後に色を整える」道具、という前提を忘れないようにしましょう。

なお、国内メーカー品には「防カビ剤配合」とうたう商品もありますが、これは成分の配合を示す表示であり、「塗ればカビが生えない」といった効果を保証するものとしては扱わないほうが安全です。配合の有無と効果の有無は分けて考えましょう。

賃貸で使うときに気をつけたいこと

賃貸住宅で目地の色を変える場合、退去時の原状回復でどう扱われるかが気になる方も多いはずです。この点については、グラウトペンの使用と原状回復の関係を直接扱った公的な情報は見当たりませんでした。国土交通省の原状回復に関するガイドラインはありますが、あくまで一般論であり、グラウトペン使用の可否をそのまま判断できるものではありません。心配な場合は、退去時にトラブルになり得る可能性も念頭に置き、必要に応じて管理会社・大家さんに事前に確認しておくと安心です。

グラウトペンの使い方3ステップ

ここからは基本的な使い方です。海外の解説記事で紹介されている一般的な手順をもとに、流れを整理します。

ステップ1:目地を洗って完全に乾かす

まずは目地の汚れを落とし、しっかり乾かします。前述のとおり、汚れやカビが残ったまま塗ると下で悪化するおそれがあるため、この下地づくりがいちばん重要です。

ステップ2:試し塗り→下から上へ塗る

使う前にペンをよく振り、白い紙などで試し塗りをして着色剤の出方を確認します。問題なければ、目地に沿って下から上へ、ペンを少し角度をつけて当てながら塗っていきます。

ステップ3:乾燥・重ね塗り・はみ出しは即拭き取り

一度塗ったら、重ね塗りの前に約2時間ほど乾燥させるのが目安とされています。色が薄いと感じたら乾燥後に重ね塗りをします。タイル面へのはみ出しは、乾く前に濡らした布巾ですぐ拭き取っておきましょう。

失敗しにくい選び方3つのポイント

  1. 使う場所に合うか:浴室・洗面所などの水まわりのタイル目地向けかどうかを確認します。目地部分に塗るものであり、コーキング・シリコン部分やカビが残ったままの下地には向きません。
  2. 色とペン先の太さ:ホワイト系が中心ですが、目地の幅に合うペン先の太さ(細め/幅広)を選ぶと塗りやすくなります。
  3. 内容量とメーカー:少量から試せる国内メーカー品と、本数がまとまった海外品タイプがあります。塗る範囲に合わせて選びましょう。効果は永久ではなく数年で退色していくため、塗り直し前提で無理のない量から始めるのがおすすめです。

タイプ別の比較

タイプ特徴向いている用途手入れ・メンテこんな人向け
海外品タイプのグラウトペン(3個入りなど)ペン型で塗るだけ。まとまった本数の出品が多い広めの範囲をまとめて塗りたい退色したら塗り直し家じゅうの目地をまとめてケアしたい人
ニトムズ 目地補修ペン(M5590・7ml)国内メーカー品。撥水材配合で汚れが付きにくくなるとうたう浴室などのタイル目地の部分補修退色したら塗り直し国内メーカーの安心感を重視する人
高森コーキ 目地かくしペン(RW-1N・ホワイト・30g)防カビ剤配合をうたう浴室・キッチン向け浴室・キッチンのタイル目地退色したら塗り直し内容量多めで水まわりに使いたい人

※上記スペックは各メーカーの表記に基づきます。「防カビ剤配合」は成分表示であり、カビが生えないことを保証するものではありません。価格・在庫はリンク先でご確認ください。

タイプ別に見るおすすめ

海外で定番の「グラウトペン(3個入りなど)」タイプ

海外のSNSでは、Amazonで購入したグラウトペンを紹介する投稿が複数話題になっています。国内でも、Amazon.co.jpや楽天市場で「グラウトペン3個入り」などの海外品タイプが複数の出品者から販売されています。「Amazonでグラウトペンを5本パックで買った。家じゅうの目地に使える」という趣旨の海外の声もあります。まとまった本数で、家のあちこちの目地をまとめてケアしたい人に向いています。ただし下地のカビは必ず先に落としてから使いましょう。

グラウトペン(Amazonで探す)

国内メーカーの安心感「ニトムズ 目地補修ペン」

ニトムズの「目地補修ペン」(品番M5590、内容量7ml)は、浴室などのタイル目地の汚れの上をなぞるだけで白く補修でき、撥水材配合で汚れが付きにくくなるとうたう国内メーカー品です。成分は酸化チタン・溶剤・合成樹脂で、ペン先はフェルト製です。まずは少量から国内メーカー品を試したい人向けで、部分補修に使いやすい容量です。

ニトムズ 目地補修ペン M5590(公式サイトで見る)

防カビ剤配合をうたう「高森コーキ 目地かくしペン」

高森コーキの「目地かくしペン」(品番RW-1N、ホワイト、大サイズ30g)は、防カビ剤配合をうたう浴室・キッチン向けの国内メーカー品です。内容量が多めなので、塗る範囲が広い場合にも使いやすいタイプです。水まわりで内容量多めのものを選びたい人向け。「防カビ剤配合」は成分の表示であり、カビが生えないことを保証するものではない点に注意しましょう。

高森コーキ 目地かくしペン RW-1N(公式サイトで見る)

使うシーン別のおすすめ

  • 浴室のタイル目地の黒ずみが気になるとき:まずカビ取り剤で落として乾かし、仕上げにグラウトペンで色を整える流れが基本です。
  • 洗面所のタイルまわりをすっきり見せたいとき:部分補修に使いやすい国内メーカー品(ニトムズなど)が扱いやすいでしょう。
  • 家じゅうの目地をまとめてケアしたいとき:本数がまとまった海外品タイプが向いています。

よくある質問(FAQ)

グラウトペンでカビは消えますか?

いいえ。グラウトペンは汚れやカビを落とす道具ではなく、きれいにした目地の上に色を塗って整える道具です。カビはまずカビ取り剤などで落としてから使いましょう。

カビの上からそのまま塗ってもいい?

おすすめできません。汚れが残ったまま塗ると、コーティングの下でカビや雑菌が増殖して広がるおそれがあると指摘されています。必ず落として乾かしてから使いましょう。

効果はどのくらい持ちますか?

永久ではありません。数年で摩耗・退色し、新しい汚れが上に付いていくため、様子を見て塗り直す前提の道具です。

賃貸でも使えますか?

グラウトペン使用と原状回復の関係を直接扱った公的情報は見当たりませんでした。心配な場合は管理会社などに事前に確認しておくと安心です。

乾かす時間はどのくらい?

海外の解説記事では、重ね塗りの前に約2時間ほど乾燥させるのが一般的な目安とされています。

まとめ

グラウトペンは、目地の黒ずみを「落とす」道具ではなく、きれいにした目地の上を白く「塗って」目立たなくする仕上げ・補修の道具です。だからこそ、カビが原因の黒ずみはまず落として乾かしてから使うのが基本で、汚れの上から塗るのは避けましょう。基本の手順は「洗って乾かす→試し塗り→下から上へ塗る→約2時間乾かして重ね塗り」。効果は永久ではなく塗り直し前提の道具です。国内では海外品タイプ、ニトムズ、高森コーキなどから、使う場所と量に合わせて選べます。

関連記事:水まわりの掃除を時短するスクラブダディの使い方

出典・参考

  • グラウトペンは着色の道具/効果は退色する(ehow): https://www.ehow.com/info_12183497_grout-pens-work.html
  • 仕組み・使用手順・下地不良時のリスク(BuildDirect): https://www.builddirect.com/blogs/expert-advice-on-flooring/do-grout-pens-work
  • ニトムズ 目地補修ペン M5590(公式): https://www.nitoms.com/products/proself_pen_jointrepair/
  • 高森コーキ 目地かくしペン RW-1N(公式ショップ/モノタロウ): https://takamori-kohkishop.com/items/60b436d91945c737840e2392 / https://www.monotaro.com/g/01337738/
  • 賃貸原状回復ガイドライン(国土交通省・一般論): https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html